お役に立ちたいと思わせてくれるお客さんのひとり
川本 侑哉様
今回は、「兼光」の仕入れ先にあたる、株式会社カジテックの川本様にお話を伺いました。
川本様は、どういったお仕事をされているのですか。
アパレル、鞄、靴、文具、その他産業資材などを製造されている企業に、資材の販売をしています。
兼光さんとの最初の出会いはいつですか。
兼光さんが起業される前に働かれていた会社に、営業で伺った時です。担当されていたのはまた別の方だったのですが、兼光さんのことも存じ上げていました。怖い人いるな、と(笑)。ある日、営業に行った時、たまたまオフィスに兼光さんしかいなかったんです。そこで、コーヒーに誘っていただいたことがきっかけでお話をするようになったのですが、それまでのイメージとはまったく違ったことを覚えています。
どのように違ったのですか。
見た目は強面で、怖そうな人だなと思っていたんですが、話してみたらとても気さくな方でした。それから、兼光さんとやり取りをさせていただくようになり、5年が経ちます。今では、打ち合わせに行ったら1割が仕事の話、9割が雑談です(笑)。
兼光さんへは、どういったものを売っているのですか。もしくは、兼光さんからはどういった依頼がありますか。
最近ではSDGsに合わせて、サスティナブルな商品の問い合わせを受けることもあります。サスティナブルな商品を作るのって中々難しくて、問い合わせを受けるだけで使用に至ることがほとんどないのですが、兼光さんとはそのような商品の取引もしています。流行っているからではなく、きちんとその商品の良さをわかっているから、いろいろな商品の取扱いができているのではないですか。
営業する中で、トラブルが起きたり、お客さんに無理なお願いをすることもあると思います。いい関係が続いている理由は、どこにあると思いますか。
兼光さんは、お互いの妥協点を見つけようとしてくれるんです。例えば昨今、原材料費、人件費、配送費など、いろいろなものが値上げしている状況で、値上げの相談をすると、兼光さんは「折り合いをつけましょう」と応じてくださいます。嫌な反応をするお客さんが大半ですし、応じてくれない会社もありますが、兼光さんはお互いが納得するところまで話し合いをしてくださいます。兼光さんがそういった方ですから、兼光さんのために何かお役にたてないかなとか、いい提案をしたいなと思いますね。
いい関係を築けているからこそ、話し合いに応じてくれるのではないですか。私は以前、人材紹介の営業をしていたのですが、ある会社にはいろいろな会社から提案があるのに対し、ある会社はまったく提案がなく困っている、ということが多々ありました。結局は、そのお客さんのためにどこまで動きたいと思えるか、ですよね。
正直なところ、兼光さんが以前働いていた会社と取引を続けるうえで、弊社の与信調査が厳しい時がありました。でも兼光さんが、その会社の靴事業を引き継いで独立されると聞いて、「兼光さんだから問題ないです」と会社の総務部に伝えました。兼光さんでなかったら、会社の許可が降りるような努力はしていなかったと思います。
そのように思えるお客さんに出会えるのも営業の醍醐味ですよね。 最後に兼光さんへひとこと、メッセージをお願いします。
仕事を通じて、出会えてよかったと思えるお客さんの一人です。困ったことでも、なんでもいいですから、いつでもお声がけください!
(取材・文/髙久 美優)